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[特集]

ホーチミンの「マレー街」、1区グエンアンニン通り

2018/03/11 05:47 JST更新

(C) vnexpress
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 ホーチミン市には、中華系の人々が集まる「中華街」(チョロン地区=5区・6区・11区の一部)、西洋人が集まる「バックパッカー街」(1区ファングーラオ街区)のほかに、マレーシアやインドネシアなどの人々向けの店が立ち並ぶ「マレー街」が存在している。

 「マレー街」は、1区中心部のベンタイン市場の西側の出入り口から西へ伸びるグエンアンニン(Nguyen Anh Ninh)通りにある。グエンアンニン通りは全長約100mで、ベンタイン市場沿いのファンチューチン(Phan Chu Trinh)通りとチュオンディン(Truong Dinh)通りを結んでいる。

 この通りは、マレーシアやインドネシア、ブルネイなどから訪れる観光客の間で「サイゴンハラールストリート」の名で知られている。この通りの人々は皆、イスラム教徒のコミュニティ向けに商売を営んでいる。

 この通りに立ち並ぶ50余りの店は、イスラム教徒向けの飲食物や衣類、土産物を販売している。中にはイスラム教徒の女性の伝統的なスカーフ(ヒジャブ)を扱う店もある。価格はベトナムドンとマレーシアリンギットで記載されている。

 飲食店では、マレーシアのナシレマッ(ココナッツミルクで調理したご飯料理)をはじめ、各地の本場の料理を提供している。いずれの店もイスラム法で食べることが許された食材や料理を扱っていることを示す「ハラール」を掲げている。

 ホーチミン市の「マレー街」は、英国の市場調査会社の元スタッフだった女性がホーチミン市で働くマレーシア人労働者や観光客向けのビジネスを起業した2011年ごろに形成された。それまで、独特な衣類を販売したり、ハラール認証を受けた飲食サービスを提供したりする店がなかったため、マレー語方言を話す国々から訪れる観光客は困ることが多々あった。

 当初、その女性はフーニュアン区のフインバンバイン(Huynh Van Banh)通りにある自宅で商品を売っていた。しかし、中心部から離れていたため、客にとってより利便性の高い場所が必要だと考え、グエンアンニン通りの土地を借りてビジネスを始め、ホーチミン市の新たなスポットを作り出したのだった。

 近年は、マレーシアやインドネシアから訪れる観光客も夜のホーチミン市の街を歩きながら、買い物やベトナムのストリートフードを楽しんでいる。中でも彼らのお気に入りは、ベトナムコーヒーだという。 

[Dy Khoa, VnExpress, 8/3/2018 | 02:08 GMT+7, A]
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