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[特集]

ホーチミン中心部にたたずむイスラム教モスク

2018/06/24 05:27 JST更新

(C) vnexpress
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 ホーチミン市中心部の1区ドンズー通り66番地(66 Dong Du St., Dist.1, Ho Chi Minh City)には、同市で最も有名なモスク(イスラム教の礼拝堂)がたたずんでいる。

 この「ジャミア・アル・ムスルマン(Jamia Al-Musulman)」は、1935年に建設されたもので、面積は約2000m2。

 このモスクは、当時の在越インド人たちの寄付により、南インドからホーチミン市へ移ってきた人々のために建てられた。

 南アジア地域のイスラム教を象徴する建築様式で、礼拝堂の入り口にはモスクの名と建築年を記した銘板がはめ込まれており、その上部にはイスラムのシンボルである三日月と五芒星が飾られている。

 礼拝堂の入口の横には礼拝の前に体を清めるための泉があり、礼拝堂内の床にはじゅうたんが敷かれ、いつも誰かしらが礼拝を行っている。

 礼拝堂の入口は数か所設けられており、入口の装飾はシンプルで壁に白いタイルが敷き詰められただけ。廊下部分は女性が祈る場所となっており、礼拝堂の中で祈りを捧げることができるのは男性のみだ。

 「毎日ここへ来て、神に感謝し、コーランを読みます。ここへ来られないときは自宅で礼拝を行いますが、5回の礼拝は欠かしません」とある女性は話す。

 また、ある80歳の男性は、「小さい頃からこのモスクに通っています。何年経っても建築は変わりません。面積はそれほど広くありませんが、建設された当初から、ホーチミン市のイスラム教徒にとって慣れ親しんだ場所になっています。多くの外国人も訪れますし、国際的なモスクとして知られています」と語る。

 ホーチミン市には、イスラム教徒向けの店が立ち並ぶ「マレー街」も存在する。「マレー街」は、1区のベンタイン市場の西側の出入口から西へ伸びるグエンアンニン通り(Nguyen Anh Ninh)にある。

 この通りは、マレーシアやインドネシア、ブルネイなどから訪れる観光客の間で「サイゴンハラールストリート」の名で知られており、イスラム教徒向けの飲食物や衣類、土産物を扱う50余りの店が立ち並んでいる。 

[Quynh Tran, VnExpress, 4/6/2018, 02:08 (GMT+7), A]
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