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[特集]

ホーチミンで最初のクメール寺院、運河沿いにそびえる黄金の建築

2018/09/09 05:41 JST更新

(C) vnexpress
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 ホーチミン市3区のニエウロック・ティゲー運河沿いには、ホーチミン市で最初に建てられたクメール寺院「チャンタランサイ寺院(Chua Chantarangsay)」がある。

 月の光を意味する「カンダランシ(Candaransi)」の別名でも呼ばれ、1946年に建設されたこの寺院は、南部メコンデルタ地方に住むクメール族の文化の建築様式を受け継いでいる。

 寺院の面積は4500m2。建設からこれまでに、7回にわたり修復が行われた。中庭の中央には小さな池と仏塔、住居があり、いずれもクメール寺院の特徴的でもある鮮やかな黄色に彩られている。

 ここは上座部仏教の僧侶たちが修行する場所であり、ホーチミン市に住む南部のクメール族の人々が集まる場所でもある。

 本堂は2階建てで、東を向いており、前面と背面に合計4つの入り口がある。

 屋根の上には遠くからでも望むことができる3つの豪華な塔がそびえる。また、入り口は釈迦牟尼のレリーフやその他さまざまな精緻な彫刻で飾られている。

 上座部仏教の振興の対象は釈迦のみのため、本堂内には菩薩の絵はなく、釈迦のみが描かれている。さらに壁の4辺と天井には、仏教の精神の過程を描いた大きな絵が飾られている。

 建物の角や壁、屋根、柱には、ガルーダやナーガなどの装飾が施されている。このほか、敷地内には信者や僧侶の遺骨を納めた塔もある。

 規模はそう大きくないが、中心部に近いにもかかわらず寺院内はいつも平穏で、信者以外にも多くの市民が訪れる。この寺院では、クメール正月や灌仏会(花祭り、釈迦の誕生を祝う行事)、オクオムボク祭りなど、クメール族の伝統的な行事を行っている。 

[VnExpress 02:08 7/8/2018, A]
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