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[統計]

8月の製造業景況感PMI、2か月連続で上昇も改善ペース鈍化

2025/09/04 02:57 JST更新

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 米国のS&Pグローバル(S&P Global)が発表した2025年8月のベトナム・PMI(製造業購買担当者指数)は50.4となり、前月の52.4から▲2.0低下した。

 PMIは、50を判断の分かれ目としてこの水準を上回る状態が続くと景気拡大、逆に50を下回る状態が継続すると景気減速を示す。

 ベトナムのPMIは、2024年9月に台風3号(アジア名:ヤギ、日本では台風11号)の影響で50を割り込んだが、10月と11月は再び上昇した。12月以降は低下が続き、2025年3月に回復したものの、4月から6月にかけては再び3か月連続で50を下回った。7月に4か月ぶりに上昇に転じ、8月も50を維持したが、改善の勢いはやや鈍っている。

 8月の生産量は2か月連続で増加したが、増加ペースは鈍化した。企業は新規受注に対応する形で生産を強化してきたが、需要の減退が鈍化の原因となっている。

 新規受注は7月に一時的に回復したものの、8月には再び減少に転じた。特に輸出向けの新規受注は10か月連続で減少した。主因は米国の関税の影響で、輸出の落ち込みが全体の新規受注の減少幅を上回った。

 新規受注の減少を受けて、企業は雇用の削減を継続している。雇用は11か月連続で減少した。今回の減少幅は小さいものの、企業が依然として慎重な姿勢を崩していないことを示している。

 生産能力の稼働率も抑制され、未処理の受注残は4月以降で最大の減少幅となった。これは需要減少が現場の稼働に直接影響していることを示唆している。

 完成品の在庫も減少した。企業は受注減を背景に在庫の積み増しに慎重となり、在庫を顧客への出荷に振り向ける傾向が強まっている。

 

[Fili 09:17 03/09/2025, A]
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