ホーチミン：地域住民でつくる「コミュニティ・ツーリズム」、カンゾーの離島でお目見え [観光]

　ホーチミン市観光局とカンゾー郡人民委員会は12月28日、タインアン村ティエンリエン島(Thieng Lieng, xa Thanh An)におけるコミュニティ・ツーリズム商品を発表した。

　ホーチミン市における本当の意味でのコミュニティ・ツーリズム商品はこれが初めてで、現在は、マングローブ林や海の幸、塩業、ホームステイなどを楽しむ16のサービスが用意されている。観光商品はすべて島民が手掛け、ツアー中に用意される食事や飲み物もすべて、地域で採れた食材を用いて、地元の人々がつくる。

　カンゾー郡人民委員会のグエン・ゴック・スアン副主席によると、文化の保存や地域の習慣、経済活動の紹介を兼ねた観光商品を作ることが目的で、今後も継続的に観光モデルを整えて、国内外の観光客を誘致していきたいとしている。

　ティエンリエンはカンゾー郡タインアン村中心部から7km離れた島で、船を使わなければ行くことができない。島の主な産業は塩づくりで、他に小商いや漁業などが行われている。開発が進んでいない素朴な島で、美しい塩田風景など観光開発の潜在力は大きい。

　同ツアーは、1区バクダン船着場から出発する片道1時間程度の船旅となる。

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