[特集]
世界のベトナム人街を訪ねて【ヤンゴン編・前編】
2026/01/04 10:30 JST更新
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ヤンゴン:ベトナム人街だった所を訪ねて、現地化メニューも
ミャンマーは、ベトナムから飛行機で約2時間離れた西側に位置する。ベトナムとの時差は30分。微妙な差だが、これが2国間の違いを象徴しているのかもしれない。「同じ東南アジアにある国ミャンマー」とひとくくりにすれば類似しているように思えるのだが「所変われば品変わる」ともいうように、そこからはまた別のベトナムが見えてきた。
ベトナムを感じるホテル
ヤンゴン市内を巡ってみると、同市内最大の湖であるインヤー湖の近くになんとなく既視感のあるビルが見えてくる。ホテル「メリア・ヤンゴン(Melia Yangon)」だ。なぜ既視感があるのかというと、ハノイ市にあるホテル「メリア・ハノイ(Melia Hanoi)」と外観が少し似ているからだ。それもそのはず、メリア・ヤンゴンはベトナム企業が開発などに携わったという。
ヤンゴンのランドマークの1つとなっているメリア・ヤンゴン
ホテル内部には「ザ・ランタン(The Lantern)」という、高級ベトナム料理店があって評判は良いようだ。訪れた時はちょうど中休みの時間で開いてはいなかったが、ランタンやノンラー(円錐形の葉笠)を装飾にしているあたりから、ベトナムの雰囲気が色濃くただよう。イベントでホテルに来たと見えるミャンマー人女性3人組が来て、ノンラーを背景に記念撮影をしていた。ちょっとした異国の雰囲気を感じられる場なのかもしれない。
ノンラーの装飾がベトナムらしいレストラン「ザ・ランタン」 メリア・ヤンゴンのすぐ隣にある複合ビル「ミャンマープラザ(Myanmar Plaza)」は、メリア・ヤンゴンと渡り廊下でつながっている。ビルのてっぺんには「
ベトナム投資開発銀行[BID](BIDV)」の堂々たる看板が掲げられている。
これらのビルが建設中だった頃には、多くのベトナム人が周辺に住んでいたようだ。当然ながら商圏もでき、ベトナムレストランなどもあったのだろう。ベトナム語が飛び交う、ちょっとしたベトナム人街のような場所だったのかもしれない。今は周囲を見渡してもそうした雰囲気はなくなっているが、ミャンマープラザ内にベトナムが少しだけ残っていた。
メリア・ヤンゴンのすぐ隣にあるミャンマープラザのビル
にぎわうミャンマープラザの内部
その1つが「マイテル(Mytel)」だ。ベトナム国防省傘下のベトナム軍隊工業通信グループ(ベトテル=Viettel)の資本が入る通信会社。黄色いロゴが目印で、現地では路面店も構えるなど事業を積極的に展開している。この日訪れた店舗ではプロモーションを行っていたようで、多くの若者が出入りするなどなかなかの繁盛ぶりだった。
オレンジ色がトレードマークのマイテル
次ページ→コーヒーと生春巻きコーヒーと生春巻き
ミャンマープラザをぶらぶらしていると、偶然ベトナムカフェを発見。休憩がてら立ち寄ることにした。
「ベトラインコーヒー(VietLine Coffee)」はその名の通り、ベトナムコーヒーを提供する小さなカフェだ。「ベトナミカーノ」、「カラーコーヒー」など、ユニークなドリンク名も興味をそそられる。軽食メニューは、すべて生春巻き。ベトナムコーヒーと生春巻きの組み合わせはベトナムでも試したことがなかったが、だからこそ挑戦したくなる。さっそく「カラーコーヒー」、「フィンコーヒー」、「エビ生春巻き」を注文した。
若者が多いベトラインコーヒー
インスタントのベトナムコーヒーも販売
実際に出されたものを見て、まずは驚いた。カラーコーヒー、フィンコーヒー共に紙やプラスチックのカップで出てきたのだ。少なくともフィンコーヒーはベトナムのフィルターで出されるものと思い込んでいた。肩透かしを食らった気分だったが、たっぷりの量で飲みごたえはある。
カラーコーヒーは、クリームや練乳などと共に味わう飲料のようだ。かき混ぜるとコーヒーの黒とクリームの白が混ざり合い、マーブルのような色合いを成す。その様子が「カラーコーヒー」のゆえんなのかもしれない。これだけでデザートになりうる、非常にクリーミーで強烈な甘さが余韻を残す。
そしてもう一つ、驚いたのは生春巻き。ブン(米麺)やレタス、ゆでエビなどが、ライスペーパーでしわ1つなくきれいに巻かれている。スイートチリソースはライム入りで、酸味のきいたさっぱりした味わい。これはベトナム人直伝かもしれないと思えるほど、巻きも味わいも完成度が高かった。
カラーコーヒー(左)とフィンコーヒー(右)、生春巻き
周囲を見渡すと、ミャンマー人の来店客も一様に生春巻きとコーヒーを楽しんでいる。濃厚なコーヒーに淡白な生春巻きは、小腹が空いたときの軽食として受け入れられている様子だった。
後編に続く
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