- バクニン省にコールドチェーン物流施設
- 食品研究所や調理アカデミーも設置
- ベトナム進出後の累積売上高は約980億円
給食事業を手掛ける韓国のサムスンウェルストーリー(Samsung Welstory)はこのほど、北部紅河デルタ地方バクニン省に、コールドチェーンシステムを備えた物流センターが完成したと発表した。同社によると、ベトナム北部で給食事業者がコールドチェーン対応の物流センターを設置するのは、今回が初めてだという。
(C) サムスンウェルストーリー |
物流センターの敷地面積は3万7000m2、建物の延べ床面積は2万6700m2だ。物流施設だけでなく、食品研究所や調理アカデミーといった研究施設もある。これらの施設では、食材の残留農薬や微生物などに関する検査・分析を行う。
新たな物流センターの構築で同社は、北部の工業団地にある企業からの受注のほか、ベトナムの食材を使うなどした食材の流通事業も拡大する狙いだ。
同社は2014年12月、ベトナム進出を果たした。2023年までの累積売上高は約8600億ウォン(約980億円)に達した。特に直近8年間の売上高は、年平均+21.4%成長している。2023年には約90社に対し年間約7300万食を提供することで、約1400億ウォン(約160億円)の売り上げを計上。また食材の流通事業は2021年に開始し、ベトナムの優れた食材の発掘と流通に取り組んでいる。