ペトロベトナムグループ(PVN)の子会社で、天然ガス・液化石油ガス(LPG)供給の最大手企業ペトロベトナムガス[GAS](PV Gas)は、東南部地方バリア・ブンタウ省のカイメップ工業団地内にあるティバイ液化天然ガス(LNG)受入基地の年間受入能力を100万tから300万tに引き上げる拡張計画を進めている。投資総額は8兆8670億VND(約490億円)となる。

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　計画によると、今年9月末までに基本設計(FEED)と予算案、その審査業務の入札を実施する予定だ。

　ティバイLNG受入基地は2019年10月に着工し、2023年10月に第1期が完成した。貯蔵施設の収容能力は18万m3、年間受入能力は100万tとなっている。同LNG受入基地には、貯蔵施設のほか、最大10万DWTのLNG船の受け入れが可能なLNG輸入港も併設している。

　なお、GASの1～5月期業績(連結)は売上高が46兆5000億VND(約2570億円)で年間計画の63％となり、税引前利益が7兆4000億VND(約410億円)で年間計画を12％上回った。

　同社は、南中部沿岸地方ビントゥアン省のソンミーLNG受入基地、バリア・ブンタウ省のジンコーエタン分離施設のほか、北部と北中部でのLPG・LNG貯蔵施設、南部メコンデルタ地方ロンアン省の第1・第2ロンアンLNG発電所向けガス供給施設、フーミー(バリア・ブンタウ省)～ホーチミン(ホーチミン市)間のパイプライン増強など、複数の重要プロジェクトを推進している。