日本の国土交通省は5日、ベトナム農業環境省との間で、水防災や水資源管理などの水分野に関する協力覚書に署名し、覚書を更新した。

(C) 国土交通省

　今後も、水防災分野における日本の技術・ノウハウの活用などを通じて、ベトナム農業環境省との協力関係を深めていく。

　国土交通省とベトナム農業環境省(旧：農業農村開発省)は、2013年9月に「水防災及び気候変動適応策の分野における協力に係る覚書」を締結した。その後、覚書を更新しながら、継続して協力を進めてきた。

　2023年に署名・更新した現覚書に基づく協力期間が2025年12月に終了することを受け、日本の技術・ノウハウの活用に対するベトナム側のニーズが高いことから、覚書を更新することとなった。

　具体的な協力内容は以下の通り。

◇計画、設計、建設、維持管理のための基準と規制

◇減災、水資源管理、水に関する気候変動対策を含む災害リスク管理のための運用：システム設計、技術交換、設備支援

◇暴風雨、洪水、フラッシュフラッド、地すべり、浸水、渇水、塩害、海岸侵食の防止、河川流域の統合洪水管理、ダム運用、運用しながらのダム再生、ダムの安全管理に関する技術適用

◇職員の能力向上

◇緊急事態における情報交換

◇緊急時の対応と安全性

◇減災を含む災害リスク管理のための財源の動員における経験の共有