• リトアニア大統領がベトナム公式訪問
• 1992年の外交関係樹立以来で初めて
• エネルギーなどに関する協力文書締結

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　ルオン・クオン国家主席は12日、リトアニアのギターナス・ナウセーダ大統領と会談した。1992年の外交関係樹立以来、同国大統領がベトナムを公式訪問したのは今回が初めて。

（C）VOV

　両首脳は会談で、今回の公式訪問は両国関係の重要な節目であり、多方面にわたる協力の可能性を切り拓くものになると強調した。

　両首脳はまた、経済・貿易・投資を中核とした協力を推進し、欧州連合(EU)と東南アジア諸国連合(ASEAN)市場へのアクセス拡大を目指す方針を確認。二重課税防止協定などの関連文書の締結を促進し、貿易・投資の障壁を取り除くことで一致した。

　科学技術分野では、デジタル技術、フィンテック、人工知能(AI)、グリーン転換、再生可能エネルギーといった先端分野での協力を強化。国防・安全保障面でも、国際法と各国の法律を尊重した上で、防犯・情報セキュリティなどの分野で協力する方針を確認した。

　ナウセーダ大統領は、ベトナムを東南アジアにおける最重要パートナーと位置付けていると述べた。一方、クオン国家主席は、ベトナムEU投資保護協定(EVIPA)をまだ批准していないEU諸国に対し、同協定の早期批准を働きかけると共に、違法・無報告・無規制漁業(IUU漁業)への対応として、EUが2017年からベトナムに出している警告措置(イエローカード)の早期解除をEUに働きかけるようリトアニアに要請した。

　なお、会談終了後には、両首脳の立ち会いのもと、エネルギー、科学技術、農業、金融分野に関する協力文書が締結された。ナウセーダ大統領は6月11日と12日の日程でベトナムに滞在し、トー・ラム書記長およびチャン・タイン・マン国会議長とも会見した。