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　ホーチミン市10区警察は16日、前日夜に同区内の民家で発生した親子2人の殺人・殺人未遂事件の容疑者として、この家の住み込み使用人の男2人を緊急逮捕した。

　警察の発表によると、同区の市場で豚肉の商いを営んでいるチャン・キム・スオンさん(45歳)と妻のダン・レ・クエンさん（45歳）の夫婦は、住み込みの使用人としてメコンデルタ地方ティエンザン省出身のレ・タイン・ブー(18歳)と中部トゥアティエン・フエ省出身のホアン・カオ・グエン(19歳)を雇用していたが、ブーとグエンの2人は夫婦の財産を奪って逃げようと思うようになったという。

　ブー容疑者とグエン容疑者は当初、妻のクエンさんが市場から帰って来るところを襲って売上金を奪う計画を立てていたが実行できず、相談を重ねた結果、クエンさんの留守中にブー容疑者がクエンさんの娘のズンさん（19歳）を、グエン容疑者がスオンさんをそれぞれ殺害して屋内にある現金を奪うことに決めたという。

　15日午後9時ごろ、クエンさんが外出したのを確認すると、ブー容疑者は自室でパソコンを使用していたズンさんを刃物で刺した。ズンさんの叫び声を聞いて駆けつけたスオンさんもブー容疑者に刺され重傷を負ったが、反撃して助けを呼ぶことに成功した。この間グエン容疑者も近くにいたが、恐怖で実際に手を下すことはなかった。両容疑者は建物の屋上から隣家を通って逃げようとしたが、地元警察と近所の住民らに取り押さえられた。

　ズンさんとスオンさんは病院に救急搬送されたが、ズンさんは病院で死亡が確認され、スオンさんも危険な状態が続いている。