南中部ビンディン省人民委員会は省内で許可なくチタンの採掘を行うことを禁じているが、これに反対する人々が騒ぎを起こして問題になっている。
今月13日、同省フーカット郡カットタイン村で住民が採掘した約30トンのチタンをやみ業者が買い付けているのが発覚、地元人民委員会がこれを押収しようとしたところ、業者と100人以上住民の激しい抵抗に遭い実行できなかった。
また、同時期に同郡の別の村でも不正に採掘された約10トンのチタンの押収作業が住民約130人に妨害され、人民委員会から委託を受けた運搬業者の車両が壊されたばかりか、この業者の事務所に200人以上が詰めかけ屋根や電灯を壊すという事件に発展した。
同郡人民委員会は事態を収拾するため、上部機関であるビンディン省人民委員会に対し、違法行為に対する厳正な処罰を含め、住民への対応策の指示を仰いでいる。現在、同省のチタン採掘ブームは落ち着きつつあるものの、依然として一日に30~50人がやみ採掘を行っている。