カード式公衆電話消滅の危機1

2004/10/02 16:39 JST配信

 カード式公衆電話が登場して7年、その間ベトナム郵電総公社(VNPT)が事業権を独占してきたが、現在利用者数が減少し消滅の危機に瀕している。

 ベトナムにカード式公衆電話が登場したのは1997年11月からで現在の設置台数は全国に1万1000台にまで拡大している。VNPT社とGPC社(Vinaphoneの親会社)はこれまでに約2600億ドン(約18億5000万円)を投じ事業拡大を図ってきたが、両者の展望とは裏腹に収益はほとんどあがっていない。

 2001年度の収入は480億ドン、2002年には新たに4500台の電話を設置したにも関わらず収入はわずか50億ドン増の530億ドン、2003年は540億ドンにとどまった。ここから固定資産税や他の通信会社に払う接続料約50%を差し引くと営業利益はわずかでしかない。

 2004年の前半6ヶ月を見てもこの状況は依然改善されておらず、2003年全体の利益の50%以下で昨年比マイナスとなっている。またこのカード式公衆電話とポケベル(2004年9月1日をもってサービス終了)事業がもたらす利益はGPC社の総収益の5%以下でしかない。

(続く)

[Tuoi Tre]
※VIETJOは上記の各ソースを参考に記事を編集・制作しています。
© Viet-jo.com 2002-2025 All Rights Reserved 免責事項

この記事の関連ニュース

 ベトナム郵政通信総公社(VNPT)傘下のホーチミン市通信社(ホーチミン市テレコム)はこのほど、市内各地...

新着ニュース一覧

 米マイクロソフト(Microsoft)が発表した調査報告書「ワークトレンド指数(Work Trend Index)」2025年版...
 在ベトナム米国大使館は18日、巡視船「CSB8022」をベトナム海上警察に引き渡したと発表した。越米間の...
 宅配を手掛ける地場ゴゾ・エクスプレス(Gozo Express)は18日、地場系コングロマリット(複合企業)
慣れない海外生活、急病や事故
何かあってからでは遅い!
今すぐ保険加入【保険比較サイト】
(※本記事はVIETJOベトナムニュースのオリジナル記事です。) 【ロンドン編】はこちら 【パリ編】は
 最先端の機械学習テクノロジーを活用してモバイル資産を識別・評価・最適化する米国のラウンズ(Rounds)...
 サイゴンハノイ保険[BHI](Sai Gon-Ha Noi Insurance Corporation)は、韓
 ホーチミン市7区のサイゴンエキシビション&コンベンションセンター(SECC:799 Nguyen Van Linh, quan ...
 ベトナムは、ライチの生産量で中国に次ぐ世界2位となっている。  2025年の収穫量は約30万3000tで、...
 地場系コングロマリット(複合企業)ビングループ[VIC](Vingroup)傘下の電
 ハノイ市ノイバイ国際空港で、ベトナム人乗客による日本円の違法持ち出しが発覚した。税関当局が18日に...
 国内IT最大手のFPT情報通信[FPT](FPT Corporation)はこのほど、東南部地
 国会は18日、エネルギー使用効率化法の一部を改正・補足する法律を可決した。同法は2026年1月1日に施行...
 持田製薬株式会社(東京都新宿区)とMeiji Seikaファルマ株式会社(東京都中央区)は、持田製薬が日本で販...
 ベトナム発のITソリューション企業であるカオピーズ(Kaopiz、ハノイ市)と、東南アジア市場における医療...
 米グーグル(Google)と財政省傘下のベトナム国家イノベーションセンター(NIC)は18日、ベトナム国内での...
トップページに戻る