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フイ・ホアン・イエン社、環境と品質を両立した新たなモデル
ベトナム南部ドンタップ省に拠点を構えるフイ・ホアン・イエン社は、日本の養殖技術を導入し、ベトナムで初めて日本基準の循環型ウナギ養殖に成功した企業として注目を集めています。
この革新的な取り組みは、VnExpress、ドンタップTV、VTVなどの複数の主要メディアでも報道され、地元政府関係者からも高い評価を得ています。ドンタップ省共産党委員会のレ・クオック・フォン書記も現地を訪れ、「日本の輸出基準を満たすこのビジネスモデルは、地域経済と環境保全の両立を示す好例だ」と称賛しました。

創業者の挑戦と情熱
同社創業者のレ・バン・コー氏は、20年以上にわたるナマズ養殖の経験を持つベテランです。2023年末、日本のパートナー企業からの提案を機に、ウナギ養殖に挑戦。現地養殖場の視察を通じて、日本品質のウナギがベトナムでも実現可能であると確信しました。
特に、ティエン川上流の豊かな水源と温暖な気候に着目し、日本との技術協力によって安定した高品質ウナギの生産体制を構築しています。
循環型システムによる安心・安全な生産
初期段階では、ティエン川近郊に3000m2の養殖場を設置し、30基の生け簀で約20万尾のウナギ稚魚を養殖。薬剤を使用しない安全・安心の養殖法を実践しています。
養殖には、日本のレッキス工業株式会社(大阪府大阪市)の先進的な循環ろ過システムを導入。水は物理・生物・化学処理を経て常に清浄に保たれ、排水の96%が再利用される環境に優しい方式です。副産物として得られる養分を含んだ水は、水耕栽培にも活用されています。

ベトナムの地理的・気候的な優位性
「日本では冬期の加温が必要ですが、ベトナムでは年間を通して安定した温暖な気候が続き、ウナギの育成には理想的です」とコー氏は語ります。加えて、ティエン川上流の豊富な水資源と水上輸送インフラが、生産・流通の両面で高い競争力を生み出しています。
日本市場への第一歩
現地を視察した日本のパートナー企業は、ウナギのかば焼きを試食し、その品質と味に高評価を与えました。2025年3月には日本への初輸出を成功させ、追加注文も獲得。今後は年間100t規模の生産体制への拡大を目指しています。
お問い合わせ:
フイ・ホアン・イエン社
📧 minhhuythe3@gmail.com
📞 +84 909 168 252 (日本語対応可)
🌐 https://huyhoangyen.com