地理 |
・北中部の最北端。ハノイ市から南へ140キロ、ホーチミン市から北へ約1560キロのところに位置する。 ・北はホアビン省、ソンラ省、ニンビン省、西はラオス、南はゲアン省と接しており、東は南シナ海のトンキン湾(北部湾)に面している。 |
歴史 |
・紀元前にベトナム北部を初めて統一した伝説の王「フン(雄)王」が建国した「バンラン(Văn Lang)」の時代からあった全国で最も歴史の長い地方の一つとされる。 |
経済 |
・工業と手工業が発達している。同省ギーソン経済区内では◇ペトロベトナムグループ(PVN)、◇クウェート国際石油(KPI)、◇出光興産、◇三井化学の4社が共同出資し、2017年に完成予定のギーソン製油所建設案件が展開されている。この案件は、同省での雇用創出だけでなく、社会経済の発展、国家のエネルギー安全保障にも大きく寄与し、国内の製油産業発展を後押しすることが期待されている。 ・手工業では銅鼓(中国南西部から東南アジア島嶼部まで幅広く出土する楽器または祭器のこと)の鋳造が特に有名。同省の職人らは2013年に世界最大の銅鼓を鋳造することに成功している。これは、紅河デルタ地方ハナム省で発掘された銅鼓「ゴックルー」を模して鋳造したもので、高さ2メートル、直径2.7メートル、重さ約8t。この銅鼓は、新国会議事堂前に飾られる予定。 |
観光 |
<見所・イベント>
サムソンビーチ(Bãi biển Sầm Sơn):
タインホア市から16キロに位置する全長10キロのビーチ。夏には北部と中部から多くの観光客が訪れる。 |
胡朝の城塞(Di tích thành Nhà Hồ):
ホー(胡)朝時代1397年に建てられた遺跡群で、2011年7月にユネスコの世界文化遺産に登録された。城塞は四角い形をし、各サイドの長さは500メートルで、周りは堀に囲まれている。東西南北に4つの門があったが、現在では南門だけが残っている。ホアルー(Hoa Lư)城塞、コーロア(Cổ Loa)城塞といったベトナムの城塞の殆どは土で建てられたが、胡朝の城塞は石造となっている。
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ベンエン国立公園(Vườn quốc gia Bến En):
タインホア市の西南45キロのところにある。公園の中には面積4000ヘクタール、深さ数十メートルの美しい湖があり、湖面には24の島が浮かんでいる。 |
<特産品>
タインホアのネムチャウ(Nem chua Thanh Hóa=発酵豚肉ソーセージ):
ニンニクや唐辛子などで味付けし、豚のひき肉と千切りした豚の皮をバナナの葉で巻いて発酵させたもの。筒の形をしており、出来上がったネムチュアの肉の色は明るいピンクになる。 |
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タインホア省関連ニュース |
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最終更新日:2022年2月18日
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