米シティバンクはこのほど、ベトナム石炭鉱産グループ(ビナコミン)からビナコミンが投資主体となって実施する中部高原地方ラムドン省でのボーキサイト採掘・アルミナ精錬案件に対する総額2億米ドル(約187億円)の協調融資の幹事銀行に選定されたと発表した。融資期間は13年間で、日本貿易保険(NEXI)とベトナム財政省が保険を引き受ける。
シティバンクの評価書によると、ビナコミンは2008年の国内石炭生産量の90%以上を占めるとともに、石炭輸出量も世界1位を誇っているという。一方ビナコミンによると、2009年の売上高は4兆ドン(約200億円)に過ぎず、債務額は自己資本の2.3倍に上っている。