スイス・ジュネーブの世界貿易機関(WTO)で20日、ベトナムと米国との間の紛争解決手続きとして設置されたパネル(小委員会)の審議が開始された。
ベトナム政府は今年2月、米国がベトナムから輸入する冷凍エビに反ダンピング(不当廉売)税を課しているのは不当としてWTOに提訴した。この問題について3月に2国間で協議が行われたが、双方合意に達しなかったため、ベトナム政府はWTOのパネルにこの紛争を付託。7月末に3人の専門家によるパネルが設置された。
初日のパネルで双方は、自国企業の正当な権利を主張すると共に証拠を提出した。審議は引き続き行われる。パネルは勧告または裁定という形で審議結果を報告することになる。