- 昆明~ラオカイ~ハノイ~ハイフォン鉄道
- 25年の着工と3年後の完成を目指し協力
- 人材育成や運行管理の技術移転を促進
中国雲南省昆明市で開催される第8回大メコン圏サミットに出席するため中国を訪問中のファム・ミン・チン首相は、中国鉄道建築総公司(CRCCG)傘下の中国鉄建(CRCC)の戴和根会長と会見し、ベトナム北部と中国を結ぶ鉄道路線「昆明(中国)~西北部地方ラオカイ省~ハノイ市~北部紅河デルタ地方ハイフォン市」を建設する方針を確認した。2025年の着工と3年後の完成を目指して、迅速かつ効果的に協力する必要があると呼びかけた。
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戴氏は、CRCCの鉄道や高速道路のインフラ建設能力を踏まえて、ベトナムの同路線建設プロジェクトに参加の意欲を示した。CRCCはこれまでに計画策定に参加したほか、予備事業化調査(プレFS)の進行を速め、報告書の完成に協力してきた。
ただ、戴氏は手続き上の問題があるとし、2025年末までの着工の可能性に懸念を示した。同氏はチン首相に対し、手続き問題の解決と投資案の承認、中国政府の上級指導者との調整を要請した。
また、ベトナム側のパートナーであるベトナム鉄道総公社(Vietnam Railway=VNR)との協力関係に基づいて、同プロジェクトに参加する際には人材育成や運行管理の技術移転を促進すると表明した。
チン首相は、ベトナムの発展に対するCRCCの貢献に感謝の意を表し、同プロジェクトは両国を結ぶ幹線の一つになると強調した。