- コンダオ特区への電力供給開始
- 投資総額約275億円、24年12月着工
- 島民の生活向上や経済社会発展に期待
ベトナム電力グループ(EVN)は4日、ホーチミン市コンダオ特区(コンダオ諸島)で110kV変電所の送電に成功し、国家電力網を通じた同特区への電力供給を開始した。
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送電線は、南部メコンデルタ地方カントー市を起点とする。総延長は104kmで、うち78kmが海底ケーブルとなっている。投資総額は4兆9230億VND(約275億円)で、2024年12月に着工し、9か月の工期を経て完成した。
EVNは、島内の電源を、軽油(ディーゼル油)を使用した発電体制から国家電力網に置き換えることで、発電コストを削減し、温室効果ガスの排出を抑制するほか、安定的かつ安全な電力供給を保証すると強調した。
国家電力網に接続されたことにより、島民の生活向上、持続可能な経済社会発展、国防・安全保障の強化が期待される。
なお、コンダオ諸島は、ホーチミン市ブンタウ街区から185km離れた沖合に位置する。面積は76km2、人口は1万人以上で、経済開発と国の安全保障において重要な拠点となっている。