- 第3・4ニョンチャック火力発電所が完成
- 総出力1624MW、落成式にチン首相出席
- ネットゼロ達成に向けた重要プロジェクト
ペトロベトナムグループ(Petrovietnam=PVN)と子会社のPVパワー[POW](PV Power)は14日、東南部地方ドンナイ省で第3ニョンチャック液化天然ガス(LNG)火力発電所および第4ニョンチャックLNG火力発電所の落成式を開催した。式典にはファム・ミン・チン首相も出席した。
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同プロジェクトの投資総額は14億USD(約2170億円)、総出力は1624MW。国内で初めて輸入LNGを燃料として使用する発電プロジェクトで、商業運転開始後は年間90億kWh超の電力供給が見込まれる。南部地域の電力需給の安定化に加え、電力系統の調整機能や需給バランスの確保にも寄与する見通し。
発電設備には、米ゼネラル・エレクトリック(GE)製の最新鋭ガスタービン「9HA.02」を採用。発電効率は62~64%と世界最高水準にあり、将来的には水素100%燃料への転換も可能とされる。2050年までのネットゼロ達成に向けた重要なプロジェクトとして位置付けられている。
POWによると、両発電所の稼働により、同社の総出力は5800MWを超えた。PVN全体では、12か所の発電所を運営し、総出力は8249MWとなっている。全国の発電出力の約9.3%を占め、発電量ベースでは10%超に達する。
チン首相は式典で、同発電所の稼働開始を「国家エネルギー安全保障を支える重要なマイルストーン」と位置付け、持続的な経済成長の基盤になると強調した。また、同プロジェクトについて、◇投資コストの抑制、◇大規模な設備容量、◇先進技術の導入、◇高い発電能力、◇短期間でのEPC(設計・調達・建設)契約交渉、◇競争力のある電力価格という「6つの特徴」を備えたモデルプロジェクトだと評価した。




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