不動産大手バンティンファット・グループ(Van Thinh Phat Group=VTP)の元会長チュオン・ミー・ラン受刑者(女・70歳)らが関与した不正事件を受け、2022年10月からベトナム国家銀行(中央銀行)の特別管理下に置かれているサイゴン商業銀行(SCB)は、経営再建と債権回収・担保資産の処分を進めている。
![]() (C) SCB |
同行は、2026年7月中旬から10月にかけて37か所の支店を閉鎖し、営業網をホーチミン市、ハノイ市、南中部地方ダナン市、同ザライ省、同ラムドン省、南部地方ビンロン省の計6省・市の10支店に縮小した。
大規模な店舗縮小と特別管理下の運営
SCBは特別管理下に置かれる前、約50支店と約190か所の出張所を含む約240拠点を展開していた。2023年以降、店舗網の縮小を本格化させ、2023~2025年に約190か所の出張所を閉鎖した。2026年7月以降は支店の閉鎖も相次ぎ、10月にはチョロン支店やロンアン支店などの閉鎖を発表した。
現在、SCBはベトナム国家銀行(中央銀行)の監督下で運営されており、元国営4大銀行であるベトコムバンク[VCB](Vietcombank)、ベトナム投資開発銀行[BID](BIDV)、ヴィエティンバンク[CTG](Vietinbank)、ベトナム農業農村開発銀行(アグリバンク=Agribank)から派遣された幹部が経営管理を担う。なお、営業を継続する拠点では、顧客の取引や権利が引き続き保障されており、ホットラインでも問い合わせを受け付けている。
政府は中央銀行に対し、SCBの担保資産の処理を加速するよう指示した。これまでに判決に関連する債務について8970億VND(約55億円)を回収したほか、判決の対象外となる貸出債権については、元本・利息・手数料を合わせて36兆VND(約2200億円)超を回収・処理した。




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