建国記念日(9月2日)に政府が国への功労者や芸術家に対して贈呈するホーチミン賞と国家賞の候補者リスト選定方法を巡って、音楽家ら5人が反対の声を上げていたことが分かった。ホーチミン賞は5年に1度、国家賞は2年に1度贈られる。8日付VNエクスプレスが報じた。
2010年末にドアン・ボン氏ら68人の音楽家は、ホーチミン賞と国家賞の候補者リスト選考のため、書類を作成して提出するよう求められた。書類提出から数日後の今年の元日、5人は一次審査評議会から彼らを含まない別の28人が候補者に選ばれたとの通知を受け取った。
5人は1月4日、審査期間が実質2日半しかなく、書類を提出した全ての音楽家の作品を聞いて審査したとは思えないと選考方法の不透明性を訴える文書を文化スポーツ観光省に提出した。また、音楽家らによる投票で新たな候補者リストを作成するよう提案した。
これに対し、審査評議会のメンバーである音楽家ファン・フイン・ディエウ氏は、自分には評議会を代表して発言する権利はないとした上で、「評議会は厳正な審査を行っており、誤ったことはしていない」と話している。こうした動きはあるもの、両賞の発表はまもなく行われる見通しだ。