- ナチス連想の衣装で世論からひんしゅく
- 当局が調査、法的処分も検討中
- 文化活動家や国会議員からも批判殺到
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ベトナムの大物歌手ダム・ビン・フンが5月5日に開催された歌謡ショーで、ナチスを連想させる白い軍服姿で登場したことについて、ホーチミン市文化スポーツ局は処分に向けて専門機関と協議したことを明らかにした。
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この日、ダム・ビン・フンが着用していた衣装は白い軍服を模したものであり、左右の胸には多くのバッジが飾られていた。専門機関は、この衣装について、「歌謡ショーのプログラム内容に相応しいものではなく、ベトナムの文化的価値観とは一致しない。デリケートな政治的問題を引き起こす恐れもあり、世論の反感を生み、人々を不快にさせるもの」と結論付けた。
今回のダム・ビン・フンの衣装については、以前からソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)上で批判の声が上がっており、同局の代表者は、「影響力の大きい国民的歌手が不適切な衣装で公演したことで、世論や社会に悪影響を及ぼしている。文化活動家や国会議員からも多くの批判的コメントが寄せられた」と述べた。
同局は今後、さらに情報を集めて分析・評価した後、文化スポーツ観光省が定める芸能関係者の行動規範と照らし合わせて、法律に基づいた処分を提案していく方針。また同局は、ショーの主催者や演者、衣装担当と面談して注意を促した。