今までバイクタクシーというと、値段交渉やうるさく付きまとわれることに煩わしさを感じることが常であったが、ハノイ市にこの度、電話1本で家まで出向く新バイクタクシーサービスを行う会社が誕生した。
毎日の通勤にこのサービスを利用しているタムさんは、「とても便利です。ドライバーも礼儀正しくて安心して乗ることができます」と話し、月極で契約しているという。
同サービスを提供するハバナ・モト社のハイ副社長によると、去年からこのサービスを開始し、現在、社員数は40人。ドライバーには携帯電話を持たせ、客から電話を受けたオペレーターが、客から最短距離にいるドライバーに連絡し、現場へ急行するというシステムである。
同社の規定ではドライバー自らが直接客と値段交渉することを禁じており、問題が発生した時に備え、客が降車する際には乗車証明書にサインをもらい、控えを客に渡すようにしている。
同社の社員は入社時に交通安全と接客に関する教育を受けている。また普通のサラリーマンのように会社と長期の労働契約を結び、安定した収入が得られるほか、医療保険にも加入し、年金も支給されるという。