- チン首相、訪越の加藤財務大臣と会談
- 大規模インフラ案件への資金支援を評価
- 積極的に支援と協力を促進
ファム・ミン・チン首相は8日、ベトナムを訪問した加藤勝信財務大臣と会談した。チン首相はハノイ市のニャッタン橋やノイバイ国際空港第2旅客ターミナル、2024年12月に開通したホーチミン市都市鉄道(メトロ)1号線(ベンタイン~スオイティエン間)などの大規模インフラプロジェクトに対する日本の資金支援を評価した上で、重要インフラへの支援継続を要請した。
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チン首相は、北中部地方タインホア省のギーソン製油所の効率改善に向けた債務再編策が一定の成果を示したとし、再編への国際協力銀行(JBIC、東京都千代田区)の参加を後押しするよう加藤氏に要請した。
チン首相は、ハノイ市とホーチミン市を結ぶ南北高速鉄道や原子力発電所、ハノイ市とホーチミン市のメトロなど戦略的インフラプロジェクトに対し、ベトナムにより多くのインセンティブを与える日本の新世代政府開発援助(ODA)で支援を継続するよう呼びかけた。
加藤氏は、チン首相が言及した内容を含め、双方が関心を持つ分野で積極的に支援と協力を促進することを確認した。戦略的インフラ案件での協力については、政府に報告し、日本企業と意見を交わす考えを示した。またギーソン製油所の問題については、自らJBICと協議する方針を示した。