北部ハイフォン市税関局のマイ・テー・フエン局長は6日、同局の捜査チームが同市ディンブー港からベトナムへ密輸入された象牙(ぞうげ)約5トンを発見したと明らかにした。
捜査チームは、マレーシア船籍フベンゾ(Hubenzo)号のコンテナ2本の積荷が税関申告書に記載されたプラスチック廃材だけではないとの疑惑が生じたため、積荷の段ボール箱114個の中身を検査したところ、プラスチック廃材とともに詰められていた象牙を発見した。同市資源環境局は、発見された象牙が本物であることを確認した。象牙は合計約5トンに上るとみられている。
このコンテナの積荷は、同市に事務所を置くフックティエンガン社が受取人になっていたが、同社の代表者は税関局の捜査を前に逃走している。
<続報>その後の調べで、密輸された象牙の総量は6232キログラムだったことが判明した。また、フックティエンガン社のブー・ゴック・トゥアン社長が9日ハイフォン市税関局に出頭し、象牙とのかかわりを否定した。