北中部ゲアン省イエンタイン郡では最近、5月半ばに落雷で命を落とした人の墓があばかれて遺体が持ち去られたといううわさが広まっている。雷に撃たれて亡くなった人のひざの骨には不治の病を治す不思議な力がある、という迷信がこの地方で伝えられていることがうわさの原因だ。
落雷で妻を亡くしたバックさんという男性は、人の死を興味本位で語るような心ないうわさに家族全員が悩まされていると話す。妻の墓は頑丈な作りになっており、あばかれて遺体を持って行かれるなどということはあり得ないという。
イエンタイン郡では5月16日に農作業中の農民6人が雷に撃たれて死亡する痛ましい事故が起きた。遺族らは悲しみをいやす間もなく、墓を交代で守る羽目に陥っている。