ハノイ市警察は16日、同市内の架空の投資建設案件に関連して発生した詐欺未遂事件の捜査を急いでいると明らかにした。
この事件は、ハノイ市人民委員会のグエン・テー・タオ主席のサインと同市人民委員会の公印の入った投資認可証6498CNDT/UB号(2008年12月26日付け)の偽造事件と関連している。この偽造認可証の内容は、チュオン・クアン・ヒエン氏が社長を務めるフオンセン・ラムドン株式会社による「ホアラック・ハノイ国際リゾート観光・文化区」建設案件への総額15億ドル(約1440億円)の投資を認めるもので、実施予定地は、昨年8月にホアビン省からハノイ市に編入されたルオンソン郡ティエンスアン村スオイゴック・ブアバー地区となっていた。
今月5日、2人の人物がホーチミン市のある会社を訪れ、同案件の売却を100万米ドル(約9600億円)で持ちかけていたことが発覚、ハノイ市人民委が調べたところ、この認可証の内容がすべてでたらめでタオ主席のサインも人民委の公印も偽造されたものであることが確認された。ハノイ市警察はホーチミン市警察などと協力して、フオンセン・ラムドン社と偽造公文書の関係などを捜査している。