6日午後、北部ハイフォン市アンズオン郡でバイクタクシー運転手が村人らから少女をさらいに来た誘拐犯だと思い込まれ集団暴行を受ける事件が起きた。この運転手は同郡アンドン村在住のグエン・バン・バーさん(47歳・男性)で、同郡ホンフォン村で客を降ろしたところ、一部の村人から誘拐犯だと決め付けられ襲われた。
その後バーさんはホンフォン村警察の2人の警察官によって村の診療所に運ばれたが、誘拐犯がいるとのうわさは村中を駆け巡り、1000人近くの村人が診療所を取り囲む事態となった。さらに一部の村人が暴徒化して診療所内に侵入し、バーさんに暴行を加えたり窓ガラスを割ったりした。このため、ハイフォン市警察が現場に急行してバーさんを病院に救急搬送したが、バーさんは重傷を負っている。
アンズオン郡ホンタイ村では昨年9月、村を訪れた中年男性が臓器売買目的の幼児誘拐犯と決め付けられて村民らから暴行を受ける事件が起きている(※関連ニュース参照)。