ハノイ市人民裁判所は25日、国家副主席の養子と名乗り女性から現金を詐取したとして詐欺の罪に問われていた、同市ホアンマイ区在住のディン・ティ・キム・オアイン被告(49歳・女)に禁固20年、ディン・ティ・キム・アイン被告(52歳・女)に禁固7年の判決を言い渡した。25日付ベトナムネットが報じた。
検察側によると、オアイン被告はホアンマイ区在住のグエン・ティ・ビックさんが同区ティンリエット地区にある土地1000平方メートルの土地所有証書を申請する要望があることを知り、チュオン・ミー・ホア国家副主席の養子及びハノイ市人民委員会グエン・テー・タオ主席の義妹を名乗り、自分なら便宜を図ることができると持ちかけ、謝礼として2009年12月から2010年5月までにビックさんから20億ドン(約800万円)を詐取した。
さらに、オアイン被告はビックさんの信頼を得るため、実姉であるアイン被告をタオ主席の秘書に仕立て上げ同行させ、証書申請の手続きを補助するとビックさんに約束していた。
オアイン被告は裁判で、詐欺行為を認める一方で、詐取したのは20億ドンではなく7億ドン(約280万円)と0.5テールの金だと供述している。