ホーチミン市人民裁判所は24日、メコンデルタ地方ドンタップ省タインビン郡タンフー村警察の元署長フイン・テー・クオン被告に収賄罪で禁固11年の判決を言い渡した。クオン被告は、日本への労働派遣を希望した人たちから金を受け取って公文書を偽造していた。25日付VNエクスプレスが報じた。
同裁判所はこの事件に関わった他の5人の被告にも禁固1年半~17年の判決を出した。被告らは、日本への労働派遣を希望しても条件が合わないため渡航できない人たちがいることを知り、書類の偽造を計画。主犯格のグエン・ゴック・タイン被告がクオン被告に、1人当たり400万ドン(約1万6000円)で12人の書類偽造を依頼した。タイン被告はまた、別の村の党委員会幹部にも書類偽造を依頼していた。
2009年7月にホーチミン市のタンソンニャット国際空港で、出国手続きをした労働者2人の書類の偽造が発覚したことから事件が明るみに出た。被告らは2009年の6か月間に21人分の書類を偽造し、約3億ドン(約120万円)を稼いでいた。