妊婦の交通事故死、遺族は運転手の責任追及せず、生まれた男児も元気に育つ

2015/01/26 17:47 JST配信

 2014年10月25日、メコンデルタ地方アンザン省で夫婦2人が乗ったバイクがトラックミキサー車に追突され、出産直前だった妻が即死し、事故の衝撃で胎児がお腹から路上に放り出される事故が起きた。事故から3か月、遺族は運転手の責任追及をしないことを明らかにした。

(C) dantri
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 事故で死亡したグエン・ティ・キム・ゴックさんの実父はこれについて、「娘が死んだことを思うと胸が痛いが、もう起きてしまったことだし、重症を負っていた婿と孫の健康状態も良くなったため」と語った。

 事故発生時、妊娠中だったゴックさんが産気づいたため、夫婦2人は同省ロンスエン市内の病院に向かっているところだった。2人は追突してきたトラックミキサー車に巻き込まれ、ゴックさんはタイヤの下敷きになって即死し、お腹にいた胎児は事故の衝撃で体外へ放り出され、事故現場から7m離れた路上に叩きつけられて右脚が潰れるなどの重傷を負った。また、夫のグエン・バン・ナムさんもタイヤの下敷きになり右脚を骨折した。

 ナムさんと生まれたばかりの赤ちゃんは地元住民により病院へ救急搬送され、応急処置を受けた後、それぞれ右脚の切断手術を受けたが、命に別状はないことが確認された。赤ちゃんは今、父であるナムさんのほか、母方の祖父母と叔母たちに大切に世話をされ、元気に育っている。ナムさんは人工装具をつけたばかりで、歩行の練習に奮闘している。

 この悲惨な事故が報じられると、事故に遭った父子を援助する運動が始まり、これまでに数十億VND(10億VND=約560万円)に上る募金が集まった。ナムさんら一家はこの資金を使って、地元の貧困者を助けるために米を支給しており、将来的には農地を購入し、自ら耕作するだけでなく、畑仕事を貧困者の働き口として提供する予定だという。

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