19歳女性のお腹にたまった水40Lを除去

2019/07/26 05:37 JST配信

 ホーチミン市がん腫瘍病院の医師らはこのほど、女性患者の腹部に溜まった40Lの体液を除去したと明らかにした。腹水の除去手術を受けたのは、メコンデルタ地方バクリエウ省に住むL・T・Dさん(19歳)。

(C) thanhnien
(C) thanhnien

 Lさんは先天性の代謝異常を患っており、生まれた時からお腹が大きく、手足もむくんでいた。8歳になってから、お腹がどんどん大きくなり、卵巣腫瘍と診断されたため、腫瘍の摘出手術を受けていた。

 しかし、手術後もお腹が膨らみ続け、市内の複数の病院で治療を受けたにもかかわらず、症状は改善しなかった。お腹が大きすぎて横になることが出来なくなったため、座りながら寝る日々を余儀なくされていたという。3か月前の時点で、腹囲が120cmに達しており、呼吸不全の状態でホーチミン市がん腫瘍病院に入院した。

 CTスキャンの結果、お腹に40~50Lもの体液が溜まっていることが確認され、医師らは10日間にわたって毎日2Lずつ体液を吸い出すことを決定。治療法については同市ビンザン病院と米国の病院に相談して意見を仰いだ。

 ホーチミン市がん腫瘍病院は相談結果を踏まえ、24日になって手術を行い、Dさんのお腹からさらに20Lの体液を除去した。執刀医によると、子宮や卵巣、腎臓、肝臓、脾臓はいずれも健康な状態だったが、背骨に3x5cmの腫瘍があった。これは先天性の後腹膜腫瘍と見られ、一部を採取して細胞診に回した。主治医らは、この結果を待って今後の治療法を検討する方針。

 なお、Dさんは今回の手術の影響により、生命を脅かされる循環器系ショックを誘発する恐れがあるため、引き続き同病院で集中治療を受けている。

[Thanhnien 19:41 24/07/2019 U]
※VIETJOは上記の各ソースを参考に記事を編集・制作しています。
© Viet-jo.com 2002-2025 All Rights Reserved 免責事項

この記事の関連ニュース

 ホーチミン市のトゥードゥック区病院で19日、T・T・Tさん(女性・78歳)の卵巣にできた、重さ30kgの巨大...

新着ニュース一覧

 英国の大学評価機関クアクアレリ・シモンズ(Quacquarelli Symonds=QS)が発表した最新の大学ランキング...
 世界最大級の宿泊予約サイト「ブッキング・ドットコム(Booking.com)」はこのほど、6月のプライド月間(L...
 米マイクロソフト(Microsoft)が発表した調査報告書「ワークトレンド指数(Work Trend Index)」2025年版...
慣れない海外生活、急病や事故
何かあってからでは遅い!
今すぐ保険加入【保険比較サイト】
(※本記事はVIETJOベトナムニュースのオリジナル記事です。) 【ロンドン編】はこちら 【パリ編】は
 在ベトナム米国大使館は18日、巡視船「CSB8022」をベトナム海上警察に引き渡したと発表した。越米間の...
 宅配を手掛ける地場ゴゾ・エクスプレス(Gozo Express)は18日、地場系コングロマリット(複合企業)
 最先端の機械学習テクノロジーを活用してモバイル資産を識別・評価・最適化する米国のラウンズ(Rounds)...
 サイゴンハノイ保険[BHI](Sai Gon-Ha Noi Insurance Corporation)は、韓
 ホーチミン市7区のサイゴンエキシビション&コンベンションセンター(SECC:799 Nguyen Van Linh, quan ...
 ベトナムは、ライチの生産量で中国に次ぐ世界2位となっている。  2025年の収穫量は約30万3000tで、...
 地場系コングロマリット(複合企業)ビングループ[VIC](Vingroup)傘下の電
 ハノイ市ノイバイ国際空港で、ベトナム人乗客による日本円の違法持ち出しが発覚した。税関当局が18日に...
 国内IT最大手のFPT情報通信[FPT](FPT Corporation)はこのほど、東南部地
 国会は18日、エネルギー使用効率化法の一部を改正・補足する法律を可決した。同法は2026年1月1日に施行...
 持田製薬株式会社(東京都新宿区)とMeiji Seikaファルマ株式会社(東京都中央区)は、持田製薬が日本で販...
トップページに戻る