西北部地方ディエンビエン省ディエンビエンフー市ムオンタイン街区(phuong Muong Thanh, TP. Dien Bien Phu)にあるレストランが、準備した結婚披露宴の料理を当日に理由もなくキャンセルされ、大きな損害を被った事件で、同市警察は捜査を経て、刑事事件として立件しないことを明らかにした。
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被害に遭ったのは、同街区にあるレストラン「タムフック(Tam Phuc)」。店主は、常連客のC・T・Uさん(女性・24歳)から「自分の結婚披露宴の料理を準備してほしい」と口頭で依頼を受け、9月30日の昼に指定の場所で会場として使うテントの設置や150テーブル分の料理の準備などを行った。
しかし、当日に参列者はおろか新郎新婦すら現れず、150テーブル分の料理も持て余してしまい、「新婦」のUさんも地元から行方をくらましてしまった。Uさんは後日ベトナムと中国の国境付近で発見され、警察署に連行された。レストランの被害額は約2億VND(約91万円)と試算される。
警察は捜査結果を踏まえ、民事紛争に該当すると結論付け、刑事事件としては立件しないこととした。
Uさんは第1ハノイ師範大学を卒業したが、今もまだ就職できていない。本人に前科はなく、貧しいタイ族の一家の生まれだという。一家はレストランに対し、Uさんが注文した料理の代金の支払いに充てるべく土地を売ろうとしている。Uさんが支払いに応じなければ、店主は裁判所に提訴する構えを示している。