ホーチミン市内で30日、同日よりガソリン価格が現行の1万ドンから1万4,000ドンに値上げされるというデマが広がり、市内にある多くのガソリンスタンドに客が大挙として押し寄せた。市内のガソリンスタンドは終日超満員状態が続き、給油に15−20分かかる状態が続いた。
同日、市内のガソリンスタンドでは、バイクはもちろん、自動車に至るまで「満タン給油希望者」が常時数十人から百人近く列をなしていた。その中には、少しでも安いうちにガソリン購入しようとポリタンクを持ち並んでいる人も見られた。給油の順番を待っていた女性は「今日職場でガソリンが値上げになると聞いて、すぐに駆けつけました。」と既に今年3回引き上げられているガソリン価格に対し皆かなり敏感になっている様子だった。
ベトナムでは昨年3回、今年3回のガソリン値上げが実施されており、オクタン価92のガソリン1リッターは昨年2月の値上げ前は5,600ドンだったのが、今月17日の値上げでは1万ドンと、1年半で約2倍になっている。今回のデマによるガソリンスタンドへの給油希望者押し寄せはホーチミン市のほか、中部高原地方のブンメトート市やダクラク市でも見られた。