チェコ共和国の警察当局はこのほど、首都プラハ、モラヴィア地方の中心都市ブルノ、ドイツ国境に近いヘプの3都市でベトナム人売春組織を一斉摘発し、売春婦30人と関係者20人の合わせて50人を逮捕した。
調べによると、30人の売春婦はベトナム北部または北(きた)中部地方出身者で、海外で高給の仕事を紹介すると騙されチェコに入国したが、実際には売春を強要されていた。さらに女性らは、海外派遣の手数料として出国前に5,000−7,000米ドルを売春組織に払い込んでいた。
、
このほか逮捕されたのは、ベトナム側で女性達の選抜を担当する売春組織メンバーの4人とチェコ国内で売春施設として使用するカラオケやホテルの管理を担当する5人、チェコ国内で当局への対応や売春婦を指定場所まで送り届ける用心棒担当の8人を含む合計20人。
チェコ警察当局によると、この売春組織はヘロインやエクスタシーの密輸も手掛けていたと見られ、プラハ市内にあるカラオケ店への家宅捜索では数千錠のエクスタシーが押収されている。