モクバイ(タイニン省)国境を少し行ったカンボジア領内にある4つのカジノには、毎日300人以上、週末にともなると1日に700人以上のベトナム人が(大半はホーチミン市から)訪れるが、そこにはベトナム人仲介業者の存在が欠かせない。
彼らは、客のために無料送迎(カジノ側が負担)を手配し、カジノではギャンブルの資金を貸す。客は勝っても負けても、ベトナムへ戻ってから仲介業者を通して清算することができる。そして仲介業者は、カジノで客が現金とコインを両替する際、その0.2%を手数料として受け取る。カジノ側も、ベトナムの富裕層顧客を取り込むため、仲介業者を介してマーケティングを行えるというメリットがある。
調べによると、ベトナム人客のほとんどは負けていると見られ、国内資金の流出を防ぐためにも、政府の対応が求められている。