日本人女性による枯葉剤被害者のドキュメンタリー映画

2006/08/19 07:08 JST配信

 日本人女性、坂田雅子さんは『枯葉剤-パーソナル・レクイエム』というベトナムの枯葉剤被害者を追ったドキュメンタリー映画を今年5月に完成させた。坂田さんがこの映画を製作するきっかけは、30年以上連れ添った夫のアメリカ人グレッグ・デイビッドさんが2003年に54歳でこの世を去ったことにある。

 グレッグさんはベトナム戦争中にドンタップ省の枯葉剤作戦地域で従軍していたため、枯葉剤の影響が出るのを恐れて子供を作るのをあきらめていた。また、直接の死因となった肝臓ガンも枯葉剤の影響によるものと見られている。一人になった悲しみと孤独の中、夫の人生に暗い影を落とし続けた枯葉剤と向き合おうと訪れたベトナムで彼女は多くの枯葉剤被害者と出会い、大変な困難の中で現実を受け止めて真摯に生きていく姿に感銘を受けたという。そして、被害者一人一人の痛みを世界に伝えようと映画の製作を決めたのである。彼女の希望により、この映画はまず初めにベトナムで上映されることになっている。

[2006年8月10日、tuoi tre紙、電子版]
※VIETJOは上記の各ソースを参考に記事を編集・制作しています。
© Viet-jo.com 2002-2025 All Rights Reserved 免責事項

この記事の関連ニュース

 20日付トゥオイチェー紙電子版によると、ハノイ市の中央ドキュメント・科学映画社で20日から22日まで、...
 ベトナム友好団体連合はハノイ市で3日、日本ベトナム友好連絡会議(JVPF)メンバーの細谷久美子さんに「...

新着ニュース一覧

 商工省によると、2025年におけるベトナムの輸出入総額は推定で約9200億USD(約144兆円)となり、過去最高...
 ベトナム建設省は19日、ラオカイ~ハノイ~ハイフォン間鉄道建設事業の第1サブプロジェクトの着工式を...
慣れない海外生活、急病や事故
何かあってからでは遅い!
今すぐ保険加入【保険比較サイト】
 ホーチミン市都市鉄道(メトロ)1号線(ベンタイン~スオイティエン間)を運行する同市メトロ1号線有限会社...
 ある日の午後、60代と思われる男性が、壊れたデュポン(Dupont)製のライターを手に、ホーチミン市チョロ...
 軍事ウェブサイトのグローバル・ファイアパワー(Global Firepower=GFP)が発表した2025年版の世界軍事...
 ファム・ミン・チン首相は20日、ペトロベトナムグループ(Petrovietnam=PVN)のレ・マイン・フン会長を...
 再生可能エネルギー事業を手掛けるイーレックス株式会社(東京都中央区)は、同社が開発を進めている西北...
 一般社団法人日本UAS産業振興協議会(JUIDA)は15日、ベトナムの新たなドローン産業団体であるベトナム低...
 電子機器・電気機械器具の製造・販売を手掛けるコーセル株式会社(富山県富山市)は、海外子会社(非連結...
 ベトナムで初となる軽量軌道交通(LRT)路線が19日、南部メコンデルタ地方アンザン省フーコック特区(島)...
 米国の調査機関World Population Review(WPR)が先般発表した
 ホーチミン市では現在、計1万8613台のタクシーが運行されており、このうち電気自動車(EV)が1万3124台で...
 レ・タイン・ロン副首相はこのほど、「2025~2035年の外国語教育強化計画および2045年までのビジョン」...
 ベトナム国家大学ホーチミン市校(ホーチミン市国家大学=VNU-HCM)の副学長を務めていたグエン・ティ・...
トップページに戻る