ハノイ市公安はこのほど、ベトナム北部に隣接する中国側の国境で、洗髪屋を兼ねた売春宿を営んでいたベトナム人のクック(21歳・女)を人身売買罪で逮捕した。
クックは、売春ブローカーと手を組み、ベトナムから中国に売られて来た少女たちを1人当たり、約4000~5000人民元(約5万9000~7万4000円)で買い取っていた。さらにより多くの収入を得るために、少女たちに対し、すぐに接客をさせず、売春婦のエキスパートに育てるための「特別な」教育を行っていたという。
7月末、2人の少女が同売春宿を逃げ出し、中国の警察に助けを求めたことからクックの犯行が発覚、捜査が行われた。売春婦として働かされていた多くの少女たちは解放され、ベトナムに帰ることができた。警察の調べによると、逮捕されたクック自身も11歳の時にベトナムから中国に売られたのだという。