公安省調査部は2日、ベトコムバンクのATMから現金を不正に引き出すためクレジットカードを偽造していたグループに関する調査を終え、リーダー格のハノイ市在住グエン・アイン・トゥアン(20歳)容疑者らグループのメンバー10人を送検した。
警察は2005年12月20日、トゥアン容疑者を緊急逮捕し、自宅から25枚の偽造クレジットカード、ノートパソコン、データファイル、ATMの使用明細などを押収した。この事件を重く見たハノイ市警察は、公安省に調査を要請、その後現役の大学生を含む共犯9人を逮捕した。
トゥアン被告らは2004年中ばごろから、IT(情報技術)に関する知識を悪用し、ネット上のショッピングサイトのメールアドレスから顧客に個人情報の開示を求めるメールを送り付け、得られた情報を新しいカードにインプットしてカードを偽造していた。彼らの標的になったのはビザ、マスター、アメックスの3種類のカード。逮捕されるまでにグループは総額約20億ドン(約1500万円)を不正に手にしていた。最近、ベトナムではITの知識を悪用した若者によるこのような犯罪が増えて社会問題になっている。