労働傷病兵社会省によると、同省が書類で把握している全国の麻薬中毒者数は2001年の10万1408人から13万8518人(2007年6月時点)に増加している。麻薬中毒者は全国64省市に広がっており、年々年齢層が低くなる傾向が見られる。18歳未満が4.5%、30歳未満が全体の68.3%を占める。麻薬の販売組織やルートは依然壊滅されず全国を網羅。ディスコ、バー、カラオケ店などで青少年に麻薬汚染が広がっており、HIV感染や多くの事件・事故を引き起こしている。
一方2001~2006年の6年間で、延べ23万5299人の麻薬中毒者が更正した。このうち70%が職業訓練を受け、社会復帰への道を歩んだ。監督機関は麻薬中毒者更生施設の規模を拡大する計画で、2010年には全国の施設収容能力を8万~8万5000人に引き上げることを目指している。