肝臓で育った胎児の摘出手術 母子共に死亡

2007/09/22 07:42 JST配信

 ホーチミン市ツーズー産婦人科病院は17日、子宮外妊娠のため肝臓で育っていた胎児を摘出する手術を行なったが、母子ともに死亡したことを明らかにした。

 妊娠22週に入ったメコンデルタ地方キエンザン省在住のLさん(27歳)が、激しい腹痛を訴えてツーズー病院に運ばれてきたのは8月27日午後11時ごろだった。Lさんは2カ月前に地元の病院で子宮外妊娠を正常に戻すための手術を受けていた。家族によると、退院後も腹痛が続いていたが、病院に行かなかったという。

 Lさんの検査を行なったツーズー病院は、卵管から腹腔にこぼれ落ちた受精卵が肝臓に着床したため、胎児が肝臓で成長し母子共に非常に危険な状態にあると判断、複数の専門医を招いて8月30日午前9時15分より胎児を摘出する手術を行なった。しかし、体重600グラムの女児は母体から取り出された際には既に死亡しており、Lさんも術後に大量出血を起こして死亡した。

 同病院のタイン院長によると、肝臓で胎児が成長するという症例は世界でも23症例しかなく、ベトナムでは今回が3例目だったという。2003年には妊娠6週の妊婦と妊娠2カ月の妊婦の肝臓で胎児が育っているケースがあったが、いずれも胎児を取り出して母親の命を救うことに成功している。

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