VN機、爆弾仕掛けたとの脅迫で引き返す 実は妄想

2007/11/09 11:15 JST配信

 4日午前10時半にホーチミン市のタンソンニャット空港を離陸し、マレーシアのクアラルンプールに向かっていたベトナム航空VN757便は、機内に爆弾を仕掛けたとの脅迫を受け、タンソンニャット空港に引き返し緊急着陸した。

 着陸後、空港のセキュリティや爆弾処理班を総動員してすべての乗客の荷物や機内から爆弾を探し出す作業が行なわれたが何も発見されず、ベトナム航空は午後3時に爆弾はなかったとの結論に達した。このため、乗客らは午後3時45分に再びクアラルンプールに向けて出発した。

 ベトナム航空のズン安全対策部長によると、VN757便が離陸して数分後に客室乗務員Hから機長に対して、機内に爆弾を仕掛けたとの脅迫メッセージが携帯電話に送られてきたとの報告があったため、同便は運行を中止したという。Hは、搭乗前に女性客に頼まれて携帯電話を貸した際に取り外した自分のSIMカードを入れ直すことに気を取られて電源を切るのを忘れてしまったと話している。Hには何らかの処分が下されることは確実だが、Hの携帯に脅迫メッセージを送った犯人についても警察が捜査を行っている。

<続報>その後の調べで、機長に脅迫メッセージの報告をした女性客室乗務員ブイ・ティ・ミー・フオンさん(34歳)の携帯電話にはそのようなメッセーが送られた形跡はなく、離陸時に電話の電源が切られていたことが分かった。フオンさんは脈絡のないことを口走るなど異常な様子が見られたため病院で診察した結果、ストレスによる急性妄想症と診断された。

[Tuoi tre online, 05/11/2007, 07:53 (GMT+7), Thoi su, Nguoi lao dong, 6/11/2007]
※VIETJOは上記の各ソースを参考に記事を編集・制作しています。
© Viet-jo.com 2002-2025 All Rights Reserved 免責事項

この記事の関連ニュース

 公安省警備捜査局は6日、ベトナム航空(VNA)に携帯電話で「機内に爆弾を仕掛けた」と脅迫メールを送信し...

新着ニュース一覧

 ベトナム株式市場は7日の取引で、アジア主要市場の中で最も大きく下落した。VNインデックスは前日比▲43...
 政府は、台風13号(アジア名:カルマエギ、日本では台風25号)で被災地となった南中部地方のクアンガイ省...
慣れない海外生活、急病や事故
何かあってからでは遅い!
今すぐ保険加入【保険比較サイト】
 ベトナム国家民間防衛指導委員会は7日朝、6日夜に南中部に上陸した台風13号(アジア名:カルマエギ、日...
 混み合う大学の中庭で、身長110cmのグエン・ティ・フオンさん(女性・23歳)は、まるで小学生が足早に歩...
 ホーチミン市建設局傘下の11区建設投資プロジェクト管理委員会は4日、同市フート街区(旧11区)のフート...
 韓国の食品製造会社であるサムファF&C(Samhwa F&C)はこのほど、自社で展開するフローズンヨーグルトの...
 ベトナムIT最大手のFPT情報通信[FPT](FPT Corporation)は、ドイツのフラ
 ベトナム航空[HVN](Vietnam Airlines)は6日、独自ブランドの香り「ニャー
 計画投資省海外投資局(FIA)が発表した海外直接投資(FDI)に関するデータによると、2025年1~10月期のFDI...
 ハノイ市人民委員会主席のチャン・シー・タイン氏が5日、党中央執行委員会によって中央監査委員長に選...
 ハノイ市の国家展示センター(VEC)で開催された「秋季フェア」で、トゥアンギア製造組立(Tuan Nghia)が...
 ホーチミン市建設局によると、同市コンダオ特区(コンダオ諸島)で初の電気バス路線が12月初旬に運行を開...
 格安航空会社(LCC)最大手ベトジェットエア[VJC](Vietjet Air)は、11月11
 自然エネルギー発電所の発電事業(IPP)などを手掛ける自然電力株式会社(福岡県福岡市)がグループ会社を...
トップページに戻る