韓国の大田(テジョン)地方裁判所はこのほど、ベトナム人妻フィン・マイさん(当時20歳)を殺害(※関連ニュース参照)した罪で韓国人の夫に懲役12年の判決を言いわたした。
マイさんは19歳の時に結婚仲介所を通じて夫と結婚し、昨年5月16日から韓国で暮らし始めた。韓国語が話せないことや夫側家族の経済状況などについて悩みをかかえていたマイさんは、6月26日にベトナムへの帰国を望んで荷物をまとめたが、逆上した夫によって殺害された。
この裁判では、マイさんが夫にあてて書き残した手紙が公開され、それがメディアで紹介されて韓国で世論の反響を呼んでいた。裁判長は、「幸福な家庭を築く夢を持って韓国に来たフィン・マイさんは、人間ではなく物のように扱われた。家庭生活で期待される最低限のやさしさや相手からの関心を受けることもなかった」と述べた。