第一ワクチン生薬製造社のグエン・トゥー・バン社長は19日、保健省が同社製H5N1型鳥インフルエンザウイルス予防ワクチンの人に対する臨床試験を許可したことを明らかにした。臨床試験には軍医学校の学生が任意で参加することになるが、実施にあたっては国防省の許可が必要になる。また、参加者は年齢18~45歳で、B型肝炎、HIV感染、結核など慢性的な病気に罹患(りかん)しておらず健康なこと、女性の場合は妊娠していないことが条件となる。
臨床試験は2度に分けて実施される。最初は30人を対象にワクチンの安全性を試験する。安全性が確認された後、さらに対象を広げて安全性を評価する。8カ月かけて全体でおよそ300人を対象に試験を実施する。順調に進めば2009年末にはワクチンの生産が開始される予定だ。