北中部ハティン省のフオンチャック村にある約100メートルの高さの岩山が切り立ったハイチョップ採石場で23日午前12時半ごろ、数千トンもの岩の塊が崩落する事故が発生した。現場に止まっていた自動車の前部が落ちてきた岩の下敷きになったが、ちょうど昼休みの時間帯で作業員がいなかったため、幸いけが人はなかった。
この現場は近年事故の危険があるとして採石が禁止されていたが、最近になってハティン省がハティン工業開発社に採石の許可を出していた。事故当日は朝から爆薬を使った作業が進められており、多くの作業員が働いていた。もし崩落が30分遅く起きていたら大惨事になっていた可能性があった。省は先ごろ省内全域で採石現場の労働安全調査を実施したばかりだが、ハイチョップ採石場の危険性は指摘していなかった。