保健省は1日全国各省市の保健局に対し、機能性食品として市販されている「スパイ(Supai)99・トンカットアリプルス(Tongkat Ali Plus)」の流通停止を求める文書を通達した。
同省食品安全衛生局は2006年10月23日付けで、マレーシアのレンファメディカルサプライズ社が製造するこの機能性食品の流通を認可した。しかし、ホーチミン市薬品検査院の分析で、この製品には勃起不全(ED)の治療薬バイアグラに含まれる成分シルデナフィルが1錠中0.38ミリグラム含まれていることが明らかになった。シルデナフィルは血圧を過度に降下させることがあり、心筋梗塞(こうそく)などを引き起こす危険性があることで知られている。
保健省は同製品を輸入販売しているザイカイン社(ホーチミン市5区)に対し、市場から早急に回収するよう命令するとともに、消費者に対しても同製品を使用しないよう呼びかけている。