台湾の台北国際空港で2日、離陸準備中のベトナム航空VN925便(台北発ハノイ行き)の機内で乗客の1人が非常ドアを開けたために脱出用シューターが飛び出すトラブルがあった。このトラブルで同便は出発が2時間遅れた。
この乗客は北部フンイエン省出身のレ・バン・ハイン(26歳)で、好奇心から非常ドアの操作をしてしまったと話している。ベトナムの航空法に基づき、ハインには2000万~5000万ドン(約13万~33万円)の罰金が科される見込み。非常ドアには英語とベトナム語で緊急時以外は開放しないよう明記してあり、客室乗務員も注意を促していたため、ハインの行為は意図的なものと見なされている。
<続報>ベトナム民用航空局は7日、乗客レ・バン・ハインの行為を理解不足によるものとして2500万ドン(約16万円)の罰金を科す考えを明らかにした。一方ベトナム航空側は、脱出用シューターの巻き取り修理だけでも5万米ドル(約540万円)の費用がかかるとして、レ・バン・ハインを民事提訴するとしている。