ホーチミン市パスツール研究所のチャン・ゴック・フー所長は、6月28日に開かれたロタウイルスに関するセミナーで、急性の下痢症状で入院する乳幼児の2人に1人はロタウイルスに感染していると明らかにした。ベトナムで発症する急性下痢症の約54%がロタウイルスによって引き起こされており、感染者のほとんどは生後6カ月から2歳の乳幼児だという。
世界では年間約50万人の子どもが、ロタウイルスが引き起こす急性下痢症で死亡しており、これらは開発途上国に集中している。また、ロタウイルスによる急性下痢症で入院する患者は2歳未満の乳児が全体の40%を占めている。