ホーチミン市保健局はこのほど、放射線照射を施して細菌(ほとんどは大腸菌)を処理した肉260トンの市場流通について、保健省の許可が得られなかったことを明らかにした。
これより前、第6地域獣医機関は農業農村開発省獣医局とホーチミン市保健局に対し、検査で細菌感染が発覚した輸入冷凍肉260トンについて、放射線照射後の検査で衛生面での安全が確認されたとして市場への流通許可を求めていた。
しかし保健省は「放射線照射は食品の保存と変質を防ぐためにのみ実施されるもので、食品の細菌汚染を除去して人の食用にすることを目的としたものではない」と回答、問題の冷凍肉の流通を許可しなかった。同市保健局は農業農村開発局とともに最終的な処分方法について検討している。